ワンルーム投資の借金と融資の違い
金曜日 22
2020年5月22日|
ワンルーム投資の借金と融資の違い
「お金を借りる」という意味で「融資」「借金」という言葉を聞くことがあると思います。
いずれも金融機関やカード会社から「お金を借りる」ことに変わりはありませんが、実はそれぞれ異なる意味や目的があります。今回は「融資」と「借金」の4つの違いについて紹介していきます。
目次
利用目的の違い
融資は事業のために借りるお金
融資とは、銀行や信用金庫などの金融機関が個人または法人に対し、特定の目的のための資金を貸し出すことをいいます。例として以下のような目的で使われます。
・法人:新事業の立ち上げ、事業継続
・個人:住宅ローンや車のローン
借金は消費のために借りるお金
借金は消費のために借りたお金で新たな資産や価値を生み出しづらい借り入れが借金です。
例として以下のような目的で使われます。
・趣味や遊びのため
・家賃や公共料金の支払い
・冠婚葬祭の費用
比較して見るとわかるように、法人の事業に関する融資は新たにお金を生み出すためのもの。個人の住む用の住宅や車は、お金は生み出さないものの資産扱いです。一方で借金は生活費や娯楽などに使うためのお金です。当然使ったらなくなります。借りているので自分でお金を作って返さなければいけません。
借金してギャンブルなどで当たればお金を生み出すから借金は消費とは限らない!と主張する方も中にはいるかもしれませんが、運任せや不確実なことは除外します。仮に銀行に「ギャンブルで何倍にもお金を増やせる自信があるから、100万円貸してください!必勝法を見つけたんですよ!」と主張したところで貸してくれる銀行はありません。
銀行の審査では本人の信用と同等に、利用目的も大きなウエイトを占めます。
借入可能額の違い
融資は1億円以上を借りることも可能
融資を受ける人の属性や、どの金融機関から融資を受けるかによって融資可能額は変動しますが、数千万円、年収などステータスによっては1億円以上の金額を借りることもできます。
借金は最大で500万円程度
借金として借り入れを行う場合、一般的な消費者金融やカードキャッシングで借りられる額は最大でも500万円程度です。500万以上貸せないのは、それ以上の金額だと返ってくる可能性が低くなるので当然です。
金利の違い
融資の金利はおおよそ1.2〜3%
どこの金融機関から融資を受けるかによって変わりますが、おおよそ1.2~3%程度の金利となります。今はマイナス金利で銀行はなるべく融資をしたいので、融資を受けたい人にとっては金利も安く追い風です。
借金の金利は約10~15%
カードローンなどを利用し借り入れをする場合、金利はおおよそ10~15%程度になります。融資と比べると金利が非常に高くなるため、返済計画が滞ると、返済額が大きくなってしまうことがあるので注意が必要です。
金利が大きいと元本の返済がなかなか進まず、借金が金利で雪だるま式に増えていったりします。その負のスパイラルにハマってしまうと、借金地獄で自己破産というような悪循環となるので、やはり出来ることなら借金はすべきではないです。
審査の違い
融資の審査項目
厳正な審査が必要な融資では、申し込みから実行までに1~2か月ほどの時間がかかる場合があります。また借金より融資の方が通過のハードルが高くなります。
・CICなど過去のクレジット信用情報に問題がないか
・公共料金や電話料金の支払い遅延がないか
・税金の支払いに遅延がないか
・自己資金はいくらあるか
・勤務先の業績はどうか
・勤続年数はどのくらいか
・事業計画は明確になっているか、不動産投資事業であれば物件の収益性はどうかなど
借金の審査項目
消費を目的とした借金は、融資の審査よりも簡易的でスピードが早いという特徴があります。またカードローンやキャッシングの多くはスコアリングシステムという審査方法で審査が行われています。
審査項目例
・借入希望額に対して、年収が少ない(年収の3分の1以上の金額は借りられない)
・過去の返済や支払いで滞納、遅延がないか
・他社カードローンからの借入金額が多いか
やはりどうしても年収が低い方、金融リテラシーの低い方が借金してしまう傾向があります。金融リテラシーの高い方は、新たなお金を生み出すために多額の融資を組むので、どんどんお金持ちとなり二極化が進んでしまうのが現状です。
まとめ
借金と融資が大きく違うということがお分かりいただけたかと思います。不動産投資を検討する際に、もし周りから、「借金して物件を買うなんて危ないからやめた方がいい!」とか「返せなくなったらどうするの?」と言われたら、この4つの違いを説明してあげましょう。
返済できない可能性がある人に銀行はまずお金を貸さないです。銀行の融資審査は非常に厳しいので、融資を受けられるということは社会的に信用がありステータスが高いという証明なので、自信を持って融資を受けましょう。
融資も借金も活用する場合は何より無理のない返済計画が求められます。融資や借金のメリットを活用し、共存しているデメリットを上手く回避しながら、成功のための計画を練りましょう。
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